我が家には虫が大好きな息子(5歳)がいます。反対に、母親である私は虫が苦手でした。
今まで「付き合いきれない!」と思うような大変なことが、数え切れないくらいありました。
しかし、「虫が好き!」という気持ちは息子を大きく成長させ、その成長をうれしく思う場面もたくさんありました。
今回は、
- 虫が好きな我が子に付き合うのに疲れてしまった
- 子どもが虫に興味を持ち始めたけれど、私は虫が苦手。付き合いきれるかな?
- 虫好きの子どもがいる他の家庭はどんな感じか気になる
という方に向けて、
息子と過ごした日々を振り返って「虫が好きで大変だったこと」「虫が好きでよかったこと」を探してみたいと思います。
子どもの趣味に付き合うことは、大変なこともよいこともいろいろありますが、当記事の「虫好きの子の親あるある」にクスッと笑ってもらって、読み終わるころには少しでも明るい気持ちになってもらえるよう、このテーマを選びました。
ぜひ、気負わずに軽い気持ちで読んでみてくださいね。
毎日お疲れさまです♪
虫が好きな子がいて大変だったこと
虫好きの子どもに付き合うのは、体力的にも精神的にも大変です。
ここでは、私が虫好きの子どもに付き合ってきて、大変だと思ったことを5つ選んでみました。
また、そのときに私がしていた対処法もあわせて紹介しようと思います。
危険な虫対策
蚊や蜂、マダニなど、私たちの身の回りには危険な虫がいますが、虫とりに行くときには、そのような危険な虫への対策が必要です。
もともと視野がせまい幼児は、大人に比べて危険な虫の存在に気がつきにくいです。
また、興味があるものに何でも触ってしまうため、小さいうちは親が注意して見ていなくてはいけません。
とにかく目が離せません!
- 親が目を離さない(一番大事)
- 危険生物の図鑑を買って、親も一緒に読むことで知識をつける(知識の有無で心の余裕が全然違う)
- 知らない虫にはさわらない(彼らはどうしてもさわりたい)
- しっかりと虫除けスプレーをしてから出かける(ケチらないでしっかりと)
危険な虫はこちらの図鑑で調べています。小さいサイズですので、持ち歩きにも便利ですよ。
下の記事で、小さな子どもにぴったりの虫除けグッズ「おにやんま君」を紹介しています。気になる方はチェックしてみてくださいね。
目当ての虫がとれるまで帰らない
息子が小さいとき、とくに2~3歳のいわゆる「イヤイヤ期」のころは、目当ての虫がとれないと「とるまで帰らない」と駄々をこねていました。
帰る時間になっても「カマキリつかまえるまで帰らない」と泣かれたことは数知れず・・・
うちだけ?
「とれないこともある」と頭ではわかっていても、「でもとりたい!」という気持ちが勝ってしまう幼児に、手を焼くことってありませんか?
息子には育児マニュアルの定番である「選択肢を与える」や「落ち着いて言い聞かせましょう」とか「タイマー作戦」がまったく効かないことが多々ありました。
ピチピチと跳ねる魚状態の息子を抱えて帰ったことが何度もありました
- 帰る時間を30分前から伝え、帰宅時間にアラームをセット(iPhoneのコオロギの鳴き声音がオススメ)
- 帰宅時間になったら、親が手伝ってつかまえる or 強制的に連れて帰る(最終手段)
- 暑すぎる日は虫とりに行かない(命に関わるので)
- 何度も何度も帰宅時間を守ることを言い聞かせる(子育てはとにかく根気)
家に虫を持ち込む
息子の場合、3~4歳くらいから「この虫は飼えないから逃がしてあげようね」が理解でき、リリースできるようになり始めました。
しかし、それまでは「全部持って帰る」と駄々をこねていて困り果てていました。
息子と揉めながらもねばり強く話し合いを重ね、今は「どうしても観察したい虫は持って帰ってもOKだけど、観察したらリリースする」「飼える虫だけ持って帰る」というルールに落ち着いています。
そもそも「全部リリースする」をルールにしている家庭もあります。
虫を家に持ち込むのがOKかどうかについては、正解はありません。
各家庭の許せるボーダーラインを探しながら、根気強くルールを守らせましょう。
私も本音は全部リリースしてほしいですが、言い争うエネルギーをできるだけ使いたくないので、このルールに落ち着いています
- その場で観察して逃がす(理想)
- お世話できる虫しか持って帰ってはダメな理由を、子どもが理解できるまで話す(とにかく根気)
飼育の手伝い
「自分でお世話する!」と言ったものの、虫を持ち帰ったことに満足し、存在を忘れることありませんか?
息子は毎回そうでした
少しずつ自分の責任でお世話できるように、声かけをするなど、親が導く必要があります。
初めのうちはお世話の仕方もわからないので、お世話の仕方を親も一緒に調べながら、手伝う必要があります。
- 声をかけて、霧吹きや餌の交換などの自分で出来ることをさせる(親は虫のお世話をする余裕はない)
- えさを図鑑で調べさせる(わからないことは自分で調べる習慣をつける)
なぜ?なに?と質問攻め
幼児って本当に好奇心旺盛ですよね。
学びの基本である好奇心を育ててあげたい気持ちはあるものの、あまりにも「なんで?」「これなに?」としつこく聞かれると疲れます。
「この虫はなんていう名前?」「なんであんなところにいたの?」などと質問攻めにあうのが大変でした。
- 図鑑で調べる練習をさせる(学習の基本を身につけさせる)
- 「何だと思う?」「どうしてだと思う?」と逆に質問して考えさせる(親が疲れているときにオススメ)
下の記事で我が家にある図鑑をレビューしています。図鑑選びの参考にしてみてくださいね。
虫が好きでよかったこと
これまでは、大変なことについてお話ししてきましたが、子どもが虫を好きになったおかげでうれしい効果もありました。
ここでは、「虫がすきでよかった!」と思ったことを5つ選びました。
大変なこと以上に、うれしい効果がありましたよ♪
体力がつく
虫を追いかけるときは、とにかく走ります。ずっと走っています。
毎日、汗をかきながら夢中で虫を追いかけているので、知らず知らずのうちに体力がつきます。
学びの基礎ができる
- わからないことは調べる
- 仮説をたてて、試してみる
- 不思議なことについて深く考える
このような学びの基礎が虫とりを通して自然と身につきます。
気持ちを切り替える練習になる
虫とりをしていると、気持ちの切り替えが求められる場面がとても多いです。
ねらっていた虫に惜しくも逃げられたときは、とても悔しがります。
しかし、残念な気持ちを引きずったままでは、次の虫は捕まえられません。
虫とりを通して「さぁ次!」と気持ちを切り替える練習になっています。
判断力が鍛えられる
たとえば、「同時に2匹虫を見つけた場合、どちらをターゲットにするか(優先順位)」とか「どの角度から網を振るか」など、虫とりでは瞬時に判断しなくてはいけない場面が多々あります。
うかうかしているうち逃げられてしまうので、とっさに判断しなければいけないんですよね。
虫とりを通して、判断力が鍛えられていると感じます。
仲間ができる
息子は男女関係なく虫好きの仲間がいて、幼稚園で毎日一緒に遊んでいます。
同じ虫を追いかけてけんかにならないようにお互いに声を掛け合う工夫をするなど、友達関係の面でも成長を感じます。
ゲットした虫を交換して観察したり、蝶の水飲み場をみんなで協力して作ったりして遊んでいるそうです。
親としてはこれが一番うれしい♪
まとめ
息子の成長を近くで見ていて、何かを好きなことを見つけて夢中になるってとても素敵なことだと感じています。
虫を観察して「おもしろいな」と思う、生命の不思議について思いを巡らせる、虫との出会いに胸をときめかせながら出かける・・・「虫が好き」ということだけで毎日を楽しく豊かに過ごすことができています。
しかし、それに付き合う親は大変な面も多く、私は何度も心が折れました。
「虫とりなんてもう行きたくない」と心の底から思ったことも何度もありました。
その度に、自分自身が嫌になりました。
もし、かつての私と同じような気持ちになっている方がいたら「そんなことない!よく頑張っているよ!」と言ってあげたいです。
無理をしないで、子どもの「大好き」を一緒に応援していけたらいいですね。