わが家には金柑とサンショウの木があり、ナミアゲハが頻繁に卵を産みにやってきます。
昆虫が大好きな息子(小1)は、もちろんナミアゲハも大好き。卵からかえった幼虫を毎日観察し、かわいがっています。
ある日、いつものように羽化を心待ちにしていた幼虫のうちの1匹がサナギになりました。
「そろそろかな?まだかな?」なんて言いながらケースをのぞくと、サナギが黒っぽく変色しているではありませんか。
「死んじゃったのかな?病気だったのかな?」「あんなに大きくて元気だったのに…」と、親子で話しながら飼育ケースをよく見ていると、底に小さな黒いつぶが転がっていることに気づきました。
なんとその正体は、ナミアゲハに寄生した寄生虫のサナギだったのです!
今回は、ナミアゲハが蝶になれなかった原因となる寄生虫「ヤドリバエ」と、寄生されないための対策についてお話しします。
- ナミアゲハの飼育に挑戦したい
- ナミアゲハを外で飼うリスクについて知りたい
- ナミアゲハの寄生虫に興味がある
という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ここから下には、ややグロテスクなヤドリバエのさなぎや、亡くなってしまったナミアゲハのさなぎの写真が出てきます。
虫やグロテスクな画像が苦手な方は、十分ご注意ください。
むしははわが家のアゲハ蝶の幼虫の育て方に興味がある方は、ぜひ下の記事も読んでみてください♪


サナギから出てきたのは、まさかの寄生虫!
黒っぽく変色してしまったサナギは、体液がにじみ出て、中身がからっぽになっていました。
もともとはきれいな緑色をしていたのです。


そして、飼育ケースの底に落ちていた小さな黒いつぶがこちら。


これが、ナミアゲハのサナギの中身を食べ尽くしてしまった犯人、寄生虫です。
ナミアゲハのサナギを食べ尽くす謎の寄生虫・・・その正体とは!?
この小さな黒いつぶの正体は、寄生虫「ヤドリバエ」のサナギです。
ヤドリバエはナミアゲハに寄生する代表的な寄生虫ですが、おそろしいことに、この虫はナミアゲハのサナギの中を食べ尽くし、その殻を破って外に出てきます。
おそらく、ヤドリバエがナミアゲハのサナギから出てきた時点では白いうじ虫の状態だったはずですが、発見が遅れたため、見つけたときにはすでにサナギになっていました。
ヤドリバエは、小さな卵をアゲハ蝶の食草に産みつけます。
幼虫が食草と一緒にヤドリバエの卵を食べることで、寄生が始まるのです。
もっと詳しく知りたい方は、YouTubeチャンネル 「おたま日記 Otama diary」 の中にある 「アゲハ観察日記」 をご覧ください。



虫好きの子どもにおすすめのYouTubeチャンネルをまとめた記事でも、こちらのチャンネルを紹介しています。
実際に息子も、このチャンネルでアゲハ蝶についての知識を少しずつ身につけてきました。
小さな子どもでも安心して楽しめますよ。


ナミアゲハを寄生から守るためにできること
ナミアゲハの幼虫への寄生は、
- 室内で飼うこと
- 外で飼う場合は木にネットをかけること
- 幼虫にあたえる葉っぱをきれいに拭くこと
で防ぐことができます。
しかし、正直なところ、家事や育児の合間にここまで手間をかけられるかというと、なかなか難しいのが現実です。
もちろん、手をかければかけるほど寄生虫の被害は少なくなると思います。
でも、慣れない虫のお世話で時間や心に余裕がなくなると、「次からは絶対やりたくない!」と思ってしまい、虫好きの子どもをサポートすること自体が苦痛になってしまいます。
私自身まだまだ未熟な母親ですから、自分がイライラしないためにも、できるだけ楽に済ませたいのです。
そのため、わが家では「寄生されてしまったらそれも自然の一部」と考え、開き直って自然のなかで育てています。
とはいえ、寄生されることをできるだけ防ぎたい場合は、上であげた3点に注意して飼育することをおすすめします。
ナミアゲハ観察のまとめとポイント
アゲハ蝶の幼虫を育てていると、病気や鳥、寄生虫など、さまざまなハプニングがあります。
数々の試練を乗り越えたものだけが蝶になれるのです。
息子もヤドリバエの寄生にはショックを受けましたが、生きものの奥深さや寄生虫の存在に興味を持つきっかけになりました。
親である私も、寄生虫は正直苦手ですが、彼らも一生懸命生きていると思うと、その世界の不思議さを感じます。
寄生虫に遭遇してしまうこともありますが、それもナミアゲハを育てる自然な過程のひとつ。
完璧を目指さず「観察して楽しむ」ことを大切にすれば、親子で楽しい思い出になります。
ナミアゲハの羽化に失敗することもありますが、それも貴重な経験です。
怖がらずに、ぜひ挑戦してみてくださいね。






