小さなお子様がいるみなさん、虫よけ対策どうしていますか?
わが家には虫が大好きな息子がいます。
虫好きの子どもがいるお父さんお母さんが悩む問題のひとつとして、虫よけ対策があるかと思います。
蚊にさされるとかゆく、子どもは我慢できずに掻きむしり、血が出ることも・・・
できれば、さされる前に予防したい!ということで、虫よけグッズはいろいろと試してきました。
今回は、小さな子どもの虫よけ対策に悩んでいる方へ向けて、我が家で試してきた虫よけ対策を紹介したいと思います。
また、虫よけ対策を気をつけて行っていても、虫にさされることはあります。
虫に刺されてしまった時のための備えと対応についてもお話ししたいと思います。
誤解のないよう念のためお伝えさせていただきますが、当記事は、医療機関目線で書かれているものではありません。虫よけや虫さされについて、「このようにすべき」といった内容でもありません。
私個人が母親として気をつけていること、経験からわかったこと、いつもしていることについて、常に子どもと接している母親目線からお話しすることで、参考にしていただけるようなところがあるかもしれないと思い、当記事を作りました。

もし、子どもの虫よけ・虫さされについて頭を抱えている方がいらっしゃれば、ママ友とのおしゃべりのような「○○くん家はこうしてるのね」くらいの感覚で聞いていただければと思います♪
虫除けスプレーはどんなものを選べばいい?
みなさんは虫よけスプレーのパッケージをじっくり見たことはありますか?
私は子育てするまで知らなかったのですが、虫よけスプレーは年齢による使用制限が設けられている商品があるんですよね。
なので、パッケージの虫よけ成分をよく確認した上で、用法・用量を守って正しく使用する必要があります。
ここでは、どんな虫よけスプレーをを選べばいいのかわからない方へ向けて、虫よけスプレーに使われている「ディート」と「イカリジン」という成分について簡潔に紹介するとともに、赤ちゃんから小1の間、息子にどのようなものを使ってきたかをお話ししたいと思います。
ディートとイカリジンについて
ところで、みなさんは「ディート」や「イカリジン」という言葉を聞いたことがありますか?
「ディート」と「イカリジン」は、虫よけスプレーの成分の名前です。
アース製薬の公式HPによりますと、ディートについて以下のように説明しています。
また、ディートは日本で最初に承認された虫よけ成分であり、日本において50年以上長く使用されている実績があります。
米国においては使用者の年齢制限、濃度制限はなく、今なお世界的に最も多く使用されている虫よけ成分なのです。引用:アース製薬HP「ディートとは」
また、子どもの使用については、以下のように説明しています。
使用方法や使用上の注意を守って正しく使うことで、子どもにも安心してご使用いただけます。
また、一度の塗布で一定時間効果が持続するため、過剰に使う必要はありません。引用:アース製薬HP「ディートとは」
一方、イカリジンについては、
また、イカリジンは1986年にドイツで開発された新たな虫よけ成分であり、2015年になって日本でも虫よけ成分として承認されました。
年齢による使用・回数に制限がないため、新たに注目を集めている虫よけ成分です。引用:アース製薬HP「イカリジンとは」
と説明されており、子どもの使用については、
イカリジンは年齢による・使用回数に制限がないため、子どもに使用することができます。
ただし、一度の塗布で一定時間効果が持続するため、過剰に使う必要はありません。
使用方法や使用上の注意を守って正しく使う必要があります。引用:アース製薬HP「イカリジンとは」
としています。
また、イカリジンに比べるとディートの方が多くの虫に効果が発揮できることがわかります。(アース製薬HP参照)
まとめると、
- 50年以上前から長く使われている成分
- 年齢による使用制限がある(米国では制限無し)
- 多くの虫に効果がある
- 2015年に日本でも虫よけ成分として承認されたばかりの成分
- 年齢による使用制限がない
- 多くの虫に効果があるが、ディートほど幅広く効くわけではない



ディート配合の虫よけスプレーの年齢による使用制限について、また、ディートとイカリジンそれぞれが効果を発揮する虫についてなど、くわしい内容はアース製薬の公式HP(以下のリンク先)をご確認ください
アース製薬公式HP
わが家はどう選んできたか
子どものための虫よけスプレーを成分で選ぶとなると、天然成分・イカリジン・ディートの3択になります。
子どもの体への負担を重視するか、どんな虫からどれくらい身を守りたいか、優先順位に応じて以上の3つの中から選ぶことになります。
私自身は、「今から息を止めていてね」が理解できて、指示が聞ける年齢になるまでは、虫除けスプレーはできる限り使いたくないなぁと思っていました。(手に取ってつけるのが最良ではありますが)
振り返ってみると、幼稚園入園前は天然成分配合の優しい成分の虫よけスプレーやイカリジン配合の虫除けスプレーをゆるく使いつつ、服でも虫よけ対策をしていました。
運動量が増えるに伴い、行動範囲も広くなった幼稚園入園後はディート配合の虫除けスプレーを使うようになりました。
このころには指示が通るようになっていましたので、割と安心して使えるようになったかと思います。
どんな虫除けスプレーを使っていたか
天然成分のやさしい虫よけ【0~1歳頃】
息子が赤ちゃんやヨチヨチ歩きの頃、散歩程度に近所の公園に行く時は、1本で日焼けと虫よけ対策ができる、アロベビーのUV&アウトドアミストを使っていました。
0~1歳頃は特に肌も弱く、強い紫外線から肌を守るために日焼け止めを塗ってあげることも多いですよね。
それに加えて虫よけも塗るとなると、肌に負担がかかりますし、ただでさえ外出準備に時間がかかる0~1歳に2種類も塗るなんて大変です。
アロベビーのUV&アウトドアミストは、紫外線吸収剤・ディート不使用、国産オーガニック、無添加で小さな子どもの肌にも安心だったところと、お出かけ準備はできるだけ時短したかったことから、0~1歳児にはピッタリでした。
ほんのりアロマの香りがするところも好きでした。
お湯で落とせるので、顔に石けんをつけるのを嫌がるわが家の息子のような子にはピッタリだと思います。



成分がやさしい分、あまり効果は強くありませんが、時短できる点と赤ちゃんでも安心して使えるという点で、他にはあまりない商品で助かっていました♪
アロベビーUV&アウトドアミスト


イカリジン配合の虫よけスプレー【2~4歳】
息子は2歳ごろから本格的に虫とり網を使って虫をとったり、茂みに入っていったりしていたので、蚊に刺される頻度が0~1歳ごろに比べて格段に多くなりました。
天然成分の虫よけスプレーでは太刀打ちできなくなっていったのです。
天然成分のものはいくら肌に優しく安心とはいえ、たくさん蚊にさされてしまっては辛いので、2歳ごろから少し強めの効果がある虫よけスプレーを検討しました。
どんなものを買おうかいろいろ調べてみると、ここではじめて「イカリジン」と「ディート」という聞きなじみのない言葉と出会います。
イカリジンとディートについては前述のとおりですが、この2歳時点での息子の行動範囲が野山ではなく公園がほとんどであることから、蚊以外の対策はそれほど神経質に考えなくてもいいかと思い、年齢による使用制限がないイカリジン配合の虫よけスプレーを購入することにしました。



フマキラーの「天使のスキンベープミストプレミアム」を使っていました
天使のスキンベープミストプレミアム
蚊については、「ディート配合の虫よけスプレーと違いがよくわからない」というのが正直な感想です。
スプレーしていても完全に蚊をシャットアウトできるわけではありませんが、それは現在使用しているディート配合のものも同じでした。(濃度の濃さによるとは思いますが)
幼児に使う虫よけスプレーで、効果重視の場合は、天然成分のものよりもイカリジン配合の「天使のスキンベープ」シリーズはオススメです。



天使のスキンベープを販売しているフマキラーの公式サイトにもイカリジンについてわかりやすくまとめてありますので、気になる方はご確認くださいね
ディート配合の虫除けスプレー【5歳~小学生】


5歳頃になると、さらに虫とりに熱が入り、里山や裏山のようなうっそうとした場所に入る機会が増えました。
それに伴い、イカリジンよりも幅広い虫に効果があるディート配合の虫よけスプレー、フマキラーの「スキンベープミスト」を使い始めました。



イカリジンは「天使のスキンベープ」、ディートは「スキンベープ」と名前が似ているのでよく確認してから買いましょう♪
こちらのスキンベープシリーズ、パッケージを見ても商品紹介ページを見ても「ディート」という言葉は出ていないのですが、年齢による使用制限が明記されているので、ディートが配合されている虫よけスプレーで間違いないと思います。



ディートの特徴は、年齢による使用制限があることでしたよね
スキンベープミストの紹介ページによると、「2歳以上12歳未満は、1日1~3回」としていることから、5歳にもなるとそこまでディートを怖がることはないのかな、と感じました。
ディートを怖がるより、わが家の虫とり少年の場合は様々な虫による被害の方を怖がった方がいいと判断したため、5歳頃からディート配合の虫よけを使っています。
値段については、イカリジンよりもディートの虫よけスプレーの方が安いです。
ちなみに、同じフマキラーから出ている「スキンベープミストプレミアム」という商品がありますが、こちらは12歳以上でないと使用できませんので注意してくださいね。
服で虫よけ
2~3歳の頃、虫よけ対策として、メッシュ素材の服を着せていた時期もありました。


虫とりに出かける服装の基本は、肌を露出しない服装「長袖・長ズボン」と言われています。
しかし、特に幼児(赤ちゃんも)は体温調節機能が未熟なので、熱中症になりやすく、長袖・長ズボンだと体に熱がこもって熱中症につながるのではないかと心配です。
熱中症対策を優先するのか、虫よけを優先するのか、どちらを優先するかで服装は変わりますよね。



大人でも暑い日の長袖・長ズボンはキツい・・・
じっとできない2歳児にこまめに虫よけスプレーをするのも大変だし・・・かといって、暑いのに長袖・長ズボンは着せられない・・・と悩んでいたときに見つけたのが、虫よけを目的に作られたメッシュパーカーでした。
素材がメッシュなので通気性が良く、長袖・長ズボンほど熱がこもらないため、熱中症対策と虫よけ対策それぞれをいい塩梅で取り入れることができるアイテムとして、“アリ”だと思いました。
ちなみに、同じシリーズの虫よけメッシュズボンも使っていたのですが、息子は膝をつく回数が多く、あっという間に穴が開いてしまいました。試行錯誤した結果、ズボンは薄手の長ズボン(裾がゴムなどで絞ってあるものがオススメ)をはかせることで虫よけをしています。
息子が着ていた虫よけメッシュパーカー
虫よけ成分が入っている服もあります。
わが家はJJ campというメーカーの服を、今まで何着か買ってきました。
正直、効果はあるような、ないような?な感じで虫除けスプレーを併用していますが、デザインもかわいいく値段もお手頃なのでリピート購入しています。防蚊、防汚、UV加工されているようです。



普通のTシャツと同じくらいの値段であれば、虫よけ機能のついた洋服を選んでいます
JJ camp キッズTシャツ



Tシャツの生地は割としっかりしていて、ヨレヨレになったりしないのでオススメです
JJ camp ロングパンツ



ロングパンツは薄手の生地で、レギンスパンツに近いような形です。明るい色は下着が少し透けるので注意が必要です。わが家は薄い生地というのがよくて購入しています。真夏に履ける貴重なロングパンツです。
あとは「CAYA」から出ている虫よけ服もいいですよね。色やデザインが大人っぽく、落ち着いた印象です。メッシュパーカーもあります。
CAYA メッシュパーカー
CAYA ロングパンツ
虫よけパッチや虫よけリングはどうなのか?
虫よけパッチ(シールタイプの虫よけ)や虫よけリングはどうでしょうか?
どちらも小さな子どもに使うことができるので、私も使っていました。



特に、虫よけパッチは帽子や服によく貼っていました
虫よけパッチや虫よけリングは、虫よけスプレーと違って汗で流れることがありません。長時間虫よけ効果が持続することも期待して、よく使っていました。
私が使っていたのは、アース製薬から出ている虫よけパッチです。ドラッグストアでもよく見かける商品です。
実は、後から気がついたんですが、アース製薬の虫よけパッチ(アース製薬の虫よけブレスも)は蚊に効果はないんですよね。



アース製薬の公式サイトの使用方法の項目にも「本品は蚊を対象とした商品ではありません。蚊にお困りの場合は、サラテクトなどの虫よけ剤をお使いください。」と明記されています
虫よけパッチや虫よけリングについては、蚊の対策を考えている方には向いていない商品も多数あります。
パッケージなどをよく確認し、購入することをオススメします。
身につける虫よけ「おにやんま君」


虫とり少年&少女の間ではすでに有名な「おにやんま君」。
大きな肉食のトンボであるオニヤンマを身につけることで、餌になる虫たちがビビって寄ってこないということのようです。
息子はこのおにやんま君が大のお気に入りです。



虫よけ効果はさておき、最強のトンボのオニヤンマを身につけているということで、気分があがるようです♪
こちらのおにやんま君、商品紹介サイトによると、蚊・ハエ・蜂・アブ・ブヨなどに効果を発揮するとのことです。
劇的な効果があるかは検証していないのでわかりませんが、知らない間に避けてくれているかも?
持ち物に身につければOKなので、赤ちゃんや幼児にも気軽に使うことができていいですよね。



帽子などに付けっぱなしにできるのも便利ですね
ピンタイプ
ストラップタイプ



おにやんま君は下の記事でも紹介しています♪
それでも虫にさされてしまったら?
それでも子どもは虫にさされます。
虫にさされてしまったらどうすればいいのでしょうか?
わが家では下の対処法①~③をしています。
対処法①:薬を塗る
虫にさされてしまったら、まずは応急処置として薬を塗っています。
わが家では持ち運びしやすい軟膏をメインに使っています。
効能の欄に「虫さされ」と書かれているものを選んでいます。



常に持ち歩いているポーチの中身を公開します


絆創膏と、虫さされ用の軟膏、とげが刺さった時の為のピンセットを持ち歩いています。
携帯している軟膏は「ムヒS」と「フルコートf」。ムヒSは子ども用、フルコートfは大人用にしています。
フルコートFの商品紹介サイトによると、使用する年齢に制限があるわけではないようですが、赤ちゃんや幼児にはオススメしていないようです。



フルコートfについては、ドラッグストアの薬剤師さんにも聞いてみたところ、大人向けとして使うことをオススメされました。
その際「蜂に刺された場合にも効く」と教えてもらったので、いざという時のために持ち歩いています
また、家には虫刺され用に3本の軟膏があり、場合によって使い分けています。


わが家で使用している軟膏
商品名 | ステロイド | 使用年齢 | 商品情報 |
---|---|---|---|
ムヒS | × | 生後3ヶ月以上~ | 池田模範堂 |
ムヒαEX | ○ | 生後6ヶ月以上~ | 池田模範堂 |
フルコートf | ○強 | 小学生以上推奨 | 田辺三菱製薬 |
コートfAT | ○マイルド | 幼児~小学生推奨 | 田辺三菱製薬 |
コートfMD | ○弱 | 赤ちゃん~ | 田辺三菱製薬 |



もっと小さな赤ちゃんのころは、生後1ヶ月から使えるムヒベビーを使っていました
軟膏タイプ
液体タイプ
対処法②:かゆみ止めパッチを貼る
蚊にさされて薬を塗っても、しばらくしたら痒みがぶり返してしまうんですよね。



寝る前に薬を塗っても、子どもは寝ている間に無意識に掻きむしることが多く、血が出てしまうこともあり困っていました
その悩みはかゆみ止めパッチで解決です。


これを患部に貼ることで、まず、物理的に掻き壊すことができなくなります。
また、痒みを抑える成分が入っているので、痒みが治まります。
これを貼るようになってから、子どもが寝ている間に掻きすぎて血が出ることが劇的に減りました。
私も使ってみたところ、本当に痒みがピタッと治まるんですよね。



虫とりに付き合うお父さんやお母さんにもオススメです♪
上の写真のピカチュウの他にも、各メーカーからアンパンマンやしまじろうなどのキャラものも多数出ています。
子どももノリノリで貼ってくれます。
絵のないシンプルなものは目立ちにくく、大人にオススメです。
対処法③:病院へ行く
虫刺されがなかなか治らなかったり、ひどく掻きむしる時は、小児科や皮膚科に連れて行って薬を処方してもらっていました。
やはり、病院で処方された薬は自己判断で使う薬より安心です。



虫刺されがひどい時や、どの薬を使えばいいか判断に迷う場合は小児科や皮膚科で診てもらうことをオススメします
まとめ
今回は、小さな子どもの虫よけをテーマに、わが家がしてきた対策についてお話ししました。
この記事で紹介した内容は、あくまでもひとつの家庭の例です。
もちろん「こうでなくてはいけない」ということではありませんので、参考程度に聞いてくださればうれしいです。
また、今回紹介した虫よけスプレーやお薬等は、使用上の注意をよくご確認の上、用法・用量を守って使用してくださいね。
各家庭、それぞれの子どもの個性にあった虫よけ対策をして、楽しい夏を過ごしましょう。