幼稚園選びに迷っていませんか?
小学校と違って幼稚園は自由に選べてしまうが故に、「できるだけ子どもが楽しく通えそうな幼稚園を見つけてあげたい」と考えているお父さんやお母さんも多いのではないでしょうか。
今回は、幼稚園選びで「いつ何をしたか」「どう選んだか」などを、我が家のむしが大好きな息子の幼稚園が決まるまでの体験をもとにして、具体的にまとめました。
そもそも、私の場合は「選ぶ」以前の問題で、「いつ何をすればいいの?」と何から何までサッパリわかりませんでした。
そんな当時の私と同じように
- 「幼稚園ってどこも同じじゃないの?」
- 「プレってなに?絶対行かなきゃ行けないの?」
- 「他の人がどうやって情報収集をしたのか知りたい」
- 「うっかり申し込みそびれないか不安・・・いつごろから情報をチェックしておけばいいの?」
- 「むしが好きな子はどんな幼稚園に楽しく通っているのか参考に知りたい」
という思いを抱えている方にオススメの内容です。
早速ですが、上記の①「幼稚園ってどこも同じじゃないの?」の答えは「園ごとに全然違う」です。
私自身も全国の幼稚園を調べたり見学に行ったわけではなく、近隣の通える範囲の幼稚園しか知りません。
ただ、近隣の幼稚園5件くらいをくらべただけでも全然違いましたので、この記事の内容はひとつの例として聞いていただき、少しでも参考になる部分があればうれしいです。
いわゆる「お受験」の幼稚園ではなく、普通の幼稚園のお話です
幼稚園選びへの思い
私はかねてから、「幼稚園はしっかりと選びたい」という思いが強くありました。
その理由は、私の幼稚園児時代にあります。
子どもの頃、私は家から一番近い幼稚園に通っていました。
外あそびよりも、家の中でぬり絵やおり紙をする方が好きな子どもでしたが、通っていた幼稚園は真冬に上半身裸で乾布摩擦をするような「子どもは風の子!外で遊べ!」という方針の幼稚園でした。
あわない幼稚園生活をおくった結果、外あそびが嫌いになり、「スパルタ外あそび教育」のせいで風邪をこじらせ2度も入院するはめに・・・
私の例はかなり極端かもしれませんが、「息子が大人になって幼稚園時代を思い出した時、少しでも楽しい気持ちになればいいな」という思いで、幼稚園選びをスタートさせました。
幼稚園の入園が決まるまでの流れ
幼稚園の入園が決まるまでのおおまかな流れは以下の通りです。
インターネットなどで幼稚園の情報を見る
プレに通う場合は、説明会があれば参加して申し込む
子どもと園の相性を確認する
入園したい園が決まったら、願書提出(面接)をする
ここから先では、もう少し具体的にお話ししたいと思います。
①情報収集
時期:2歳になる年度の春~秋頃
我が家は、プレ1・年少から通うことを前提に、上記の時期から情報収集を始めました。
まずは、約半径3㎞圏内にどんな幼稚園があるか、インターネットで情報収集をしました。
その上で、気になる幼稚園の情報をひとつひとつ調べていきました。
私は「みんなの幼稚園・保育園情報」というサイトの口コミを参考にさせてもらいました。
他では、公園で会うママに勇気を出して話しかけてみた時、親切に近所の幼稚園情報を教えてくれて、とても参考になったことがありました。
インターネットの情報もいいですが、実際に子どもをその幼稚園に通わせているママの情報がとても役立つ場合があります。
園の雰囲気やお子さんが楽しく通っているかなどを、さりげなく聞いてみましょう。
例えば、2025年4月に年少(4歳になる年度)で入園したい場合、2024年4月にプレ開始、2023年にプレに通うのかどうかを考えながら情報収集をする、といったイメージで逆算して行動し始める時期を確認します。
幼稚園のHPの募集要項に、それぞれ募集しているのが何年生まれの子どもが対象かが明記されているので、幼稚園のHPをあわせてチェックしてみてくださいね。
出典:ベネッセ教育情報「幼稚園・保育園インフォ」幼稚園プレ保育 プレ保育って?2023年10月25日閲覧
- 一部の幼稚園が未就園の親子を対象に、「園を知ってもらう」「環境に慣れてもらう」「子育て支援をする」ことなどを目的に実施している取り組みです。
登園頻度や実施内容は園によってさまざまで、数ヵ月に一回のところや週に数回のところもあります。 ↩︎
②プレに通う幼稚園を決める(説明会・申し込み)
時期:2歳になる年度の秋~冬頃
調べているうちに「譲れない条件」がハッキリしてきました。
我が家の譲れなかった条件は以下の3点です。
- 距離 園バスを利用しなくていい距離(バス代を節約したかった)
- 園の方針 息子がやりたいこと(虫とり)ができる、自由保育が基本の園
- 園や先生の雰囲気 のんびりした雰囲気で、やさしい先生が多い園
以上の条件をもとにさらに候補を絞り、以下2つの幼稚園のプレに通って比較してみることにしました。
家から至近距離で通いやすさ抜群
子どもの自主性を一番に考える「とにかく自由」が方針の幼稚園
規模はそれほど大きくなく、園児ひとりひとりに先生の目が届きやすい環境の幼稚園
自転車で10分ほどの距離で雨の日はちょっと面倒
自由保育が基本だが一斉保育もあり
規模はそれほど大きくないが、自然が多い環境の幼稚園
※幼稚園名は仮称です
それぞれの園のHPを確認し、同時に通えることがわかったので、説明会に参加して申し込みをしました。
説明会の有無や時期、ルール(掛け持ちNG、入園前提で通う約束など)や費用の有無、通う頻度も園によって様々です。
事前にしっかりと確認をすることが大切です。
ちなみに、プレに申し込みした時点では「①のびのび幼稚園」「②しぜん幼稚園」、どちらもおなじくらいいいなと思っていました。
しかし、プレに2~3回通ったあたりで、「こっちの園の方が楽しそうにしているな」という息子の様子から、あっさりと入園希望の園は決まることになります。
インターネットや口コミの情報だけではわからない、園の雰囲気を知ることができる「プレ」についての体験談を、次でもう少しくわしくお話します。
自由保育とは
自由保育(じゆうほいく)は、保育手法のひとつで、何か決まったお遊戯、遊び、リトミックなどを「みんなで一緒に」行う設定保育の対語で、特に何をするという設定を置かず、自由に遊ばせることをいう。
出典:自由保育 Wikipedia 2023年10月25日閲覧
一斉保育(設定保育)とは
設定保育(せっていほいく)は、保育者が明確な目標を持って、つまり指導目標をもって、音遊びであれ、お絵かき、お散歩であれ、なんらかの保育を行うことをいう。対象は、クラス全体のことも多いが、数人、ひとつのグループだけ、数クラス合同でということもある。そこで計画保育、一斉保育という呼び方もされる。自由保育に対して用いられる。
出典:設定保育 Wikipedia 2023年10月25日閲覧
③プレに通う(説明会・願書提出・面接)
時期:3歳になる年度
我が家は2つの園のプレに通い、園と息子との相性を見てみることにしました。
実際に通ってみた結果、「②しぜん幼稚園」を第一志望に決めました。
具体的には、
- 息子が楽しそうに通っていて「しぜん幼稚園のほうが好き」と言っていたから
- 園に虫取りあみや虫めがね、虫かごが置いてあり、大好きな虫とりが楽しめるから
- 先生や在園児が優しかったから
- 保護者の雰囲気が良かったから
- 園から保護者への連絡の仕方(わかりやすい、早めに教えてくれるなど)が良かったから
などがおもな理由です。
④⑤は、「3年間通っても大丈夫そう」と親である私自身が感じ、しぜん幼稚園に決めた理由です。
余談ですが、のびのび幼稚園は「⑤園から保護者への連絡の仕方」がのんびり、ざっくりで私には合わず、少しストレスでした。
きっと「細かくないところがいい」という方もいるはずなので、相性だと思うのですが、その「親と園の相性」も軽視しない方がいいなと感じました。
3年間、子どもと一緒に毎日通います。
家庭と園で子どもの様子などの情報を連絡を取り合い、共有することも多いので、コミュニケーションの面でストレスが少ない園がオススメです。
重視するところは人それぞれ違うと思います
「この人はこうやって決めたんだ~」くらいの気持ちで、参考程度に聞いてくださいね
その後、願書提出と(形だけの)面接を受け、正式に入園が決定しました。
ちなみに、しぜん幼稚園の場合、面接前までのプレは希望者のみですが、入園が決まった子供は参加必須でした。
プレが子どもたち自身の入園準備のような役割になっていたのではないかと思います。
通園は少し面倒でしたが、プレに通わないとわからなかった点が多かったので、通って本当に良かったです。
④入園
時期:4歳になる年度の4月
プレに通っていて、なんとなく様子はわかっていたので、親も子も緊張することなく幼稚園生活をスタートさせることができました。
まとめ
入園から1年半経ちました。息子は毎日のように楽しかった話を聞かせてくれます。
たくさんの楽しい思い出を作れる幼稚園を選ぶことができてよかったです。
「もう幼稚園のこと考えなきゃいけないの?この前産まれたばっかりだけど!?」と驚きの気持ちでスタートした幼稚園選び。
情報収集を始めてから入園まで約2年でしたが、振り返ればあっという間でした。
「幼稚園選びどうしよう?」と思っている方も、ぜひ肩の力を抜いて、幼稚園選びを楽しんでくださいね。