「自然や生き物が大好きな子どもに、特別な体験をさせてあげたい」
「じゃあ、どこに行こう?」
そう考えた時、候補のひとつにがあがるのは沖縄ではないでしょうか?
沖縄は子どもから大人まで幅広い年齢が楽しめる王道観光スポットですよね。
中でも、沖縄の離島には、沖縄本島に比べてさらに多くの自然が残り、今もなお地域の人々の努力で守られています。
私はそんな沖縄の離島のすばらしい自然に魅了され、結婚前は沖縄本島から南西に位置している石垣島を中心とした島々からなる八重山諸島には何度も訪れていました。
結婚して子どもが生まれてからは独身時代のように気軽に行くことはできなくなり、八重山諸島からは足が遠のいていましたが、昆虫をはじめとした生き物が大好きになった5歳になる息子を連れて、2年前に久しぶりに石垣島を訪れることができました。

本当は西表島にも行きたかったのですが、ただでさえ予定通りにはいかない子連れ旅行。
わが家の場合、5歳の(元気すぎる)息子を連れて、離島からさらに離島へ移動するのはなかなか心理的ハードルが高く、船の欠航も考慮しなくてはならない西表行きは、諸々の余裕のなさから断念したのでした。
ただ!思い切って西表島に訪れてしまえば、子どもと楽しめるスポットはたくさんあるのです。
中でも、特に幼児から小学校低学年くらいまでの小さな子どもと訪れるのにオススメの場所があります。
それが、西表島から海を水牛車で渡ってたどり着く島「由布島」です。

由布島は島全体が植物園のようになっており、亜熱帯の植物がたくさん植えられています。

そして、由布島には「蝶々園」という温室があり、そこでは南国の植物や日本最大級の蝶「オオゴマダラ」をはじめとした南国の蝶を間近で観察することができます。
由布島は周囲2.15kmの規模の小さな観光客向けに作られた島です。
そこがまさに、小さな子ども連れで過ごしやすいスポットである理由にもなっています。
今回は、「自然や生き物が大好きな子どもに、特別な体験をさせてあげたい」と考えているお父さんやお母さんに向けて、沖縄県西表島からすぐの「由布島」の魅力をお伝えしたいと思います。
- 小さな子ども連れでの由布島の楽しみ方
- 蝶々園のオオゴマダラがすごい
- 由布島へのアクセス
についてお話ししたいと思います。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね
小さな子どもと楽しめる由布島での過ごし方5選


小さな子どもを連れての旅行は、子どもも親も両方楽しめるかどうかが最大のカギかと思います。
ここでは、小さな子どもと楽しめる由布島での過ごし方を5つ紹介します。
由布島へは西表島から水牛車に乗って渡ります。
移動時間は10分程度で揺れも少ないので、小さな子どもも乗ることができます。
「三線の音色を聴きながら水牛車に乗って海を渡る」という特別な体験ができます。
黄金色のサナギで知られる日本最大級の蝶「オオゴマダラ」の他、リュウキュウアサギマダラなどの蝶を間近で観察することができます。
また、蝶々園の中にはハイビスカスやブーゲンビリア、サガリバナなどの花も多く咲いており、蝶と花を背景に美しい写真を撮ることができます。
由布島は島全体が植物園になっており、亜熱帯の木々や花がたくさん植えられています。
亜熱帯植物特有のカラフルな花や大きな葉っぱは、普段目にしたことのない子どもにとっては新鮮です。
島内は一部砂利道はあるものの舗装された道が多く、小さな子どもでも歩きやすくなっているため安心です。
由布島では木々にとまる小さな鳥や、潮だまりなどの水辺にいる小さな生き物と出会うことができます。
水辺には小さなヤドカリやシオマネキ(カニ)がいることがあり、子どもが喜びます。
由布島にはレストランや「由布島茶屋」というコーヒーやジェラートが楽しめるカフェがあります。
小さな島だからこそ、休憩しながらも短時間でのんびりと散策でき、子どもにとっても無理のないプランで過ごすことができます。
観光の所要時間は2~3時間もあれば十分かと思います。



公式サイトによると、水牛車待合所に授乳室がある旨の記載がありますが、おむつ替え台の有無についてはわかりませんでした。乳児連れは対策が必要です。
蝶々園のオオゴマダラがすごい
由布島内にある「蝶々園」には日本最大級の蝶「オオゴマダラ」がいます。


温室内では、オオゴマダラをはじめとした南国の蝶が放し飼いにされています。
オオゴマダラは「沖縄の蝶と言えばオオゴマダラ」というくらい有名な蝶で、ここでも大きな羽を広げてゆったり堂々と飛んでいました。
かなり至近距離で蝶を観察することができ、この時はなんとサナギから出てきたばかりのレアな瞬間を見ることができました。


さらに、オオゴマダラの黄金色のサナギは鈴なり状態・・・





こんなの虫好きの子は大興奮だろうな・・・
少し話がそれますが、私は子どもが産まれる前まで(正確に言うと子どもが虫好きになって虫に対しての耐性がつくまで)、虫が大の苦手でした。
虫嫌いを克服した話


由布島の蝶々園へは虫嫌い時代に(2012年1月)に訪れたのですが、当時、このオオゴマダラの写真も近くに飛んでくる度にビビりながら撮っていたなぁ・・・と懐かしく思います。



人慣れしている蝶が至近距離に来ることがあるので、虫が苦手な方はガッツがいります
その後、虫が苦手な母から産まれたわが子は、こともあろうことか虫好きに育ってしまったため、蝶のいる温室に行く機会が爆増することになるのですが、ある時ふと「あれ?由布島の蝶々園って実はすごかったのかも」と思ったんです。
当時は「オオゴマダラが見られる機会はそうそうない」と思っていたんですが、別に沖縄でなくても蝶が放し飼いにされている温室は日本各地にあり、そこにオオゴマダラは普通にいます。
東京近郊でオオゴマダラを見たい場合は「足立区生物園」へ行ってみてね


でも、由布島の蝶々園のように鈴なり状態のサナギや羽化直後の成虫を至近距離で見たことはありません。



過去に私が行ったところでは、サナギはガラス越しに展示されているところばかりでしたので、由布島の蝶々園のように直に見ることができるのはめずらしいのかもしれません。
由布島の蝶々園の規模はかなり小さいです。
しかし、とにかくオオゴマダラの密度がすごかった・・・
蝶の数に関しては、時期やタイミング次第なのかもしれませんが。
最新情報を調べてみたところ、2025年現在も温室の蝶たちは一年中元気に飛んでいるようです。
由布島へのアクセス


由布島へは西表島を経由しないと行くことができません。
アクセスがいいとは言えませんが、ルートはいくつかありますし、たどり着くのは難しくはないです。
都合のいい方法で計画してみてくださいね。
石垣港離島ターミナルから西表島(大原港または上原港)行きのフェリーに乗船します。
天候により欠航する場合があるので、こまめに運行状況を確認することと、余裕のあるプランで動くことをオススメします。



上原港ルートを利用する場合は、特に運行状況に注意して計画してください
西表島内から水牛車乗り場までの主な移動手段は以下の3つです。
- 路線バス:バス停「由布水牛車乗り場」まで、大原港から約25分、上原港から約40分
- レンタカー
- 由布島観光がセットになったツアーを利用
水牛車乗り場でチケットを購入し、水牛車で由布島へ渡ります。
時刻表は以下リンク先の公式サイトでご確認ください。
まとめ


今回は、西表島からすぐに行ける島「由布島」について紹介しました。
由布島は小さな子どもを連れて行くのにちょうどよい規模の島で、休憩場所もあり、親子で安全に観光ができます。
売店もありますので、由布島ならではのお土産を買って帰ることもできますよ。
日焼け・日差し・虫よけ対策をして、家族でぜひ遊びに行ってみてくださいね。