先日、家族で出かけた際に立ち寄った関越自動車道・上里SA(上り)の売店で、カイコの形をかたどったチョコを見つけました。
案の定、虫が大好きな息子(6歳)は一目ぼれし、私も「おもしろいチョコだな」と思ったので、買って帰りました。
見た目がなかなかリアルなので、一般受けはイマイチかもしれません。
しかし、虫好きの人には大ウケすることでしょう。
今回は、そんなカイコをモチーフにしたチョコレート、その名も『かいこの一生』を紹介します。
上里SA(上り)で購入した『かいこの一生』チョコレート

『かいこの一生』の箱を開けてみると、3つのチョコレートが入っていました。

商品名のとおり、幼虫から成虫までの成長過程がチョコで表現されています。
お皿に移してみると・・・

なかなかいい感じです。
こうしてみるとよくできていて、なんだか食べるのがもったいないですね。
でも、すぐに息子が食べていました。

私も食べましたが、おいしかったです。ベースはホワイトチョコの味です
原材料はこちら↓


原材料を確認すると、「かいこチョコ」(幼虫)には桑の葉パウダーが使われています。
葉っぱの部分でしょうか?
桑の葉はカイコの食料ですね。
作った方のこだわりと遊び心が見られます。



食べた時点では気がつかず、お茶かと思っていました
チョコなので賞味期限も長め。お土産で渡しやすいですね。
蚕のチョコに込められた思い
『かいこの一生』の箱の中には、カイコと商品に込められた思いが書かれたお手紙が入っていました。


そこには、養蚕農家の苦労へのねぎらいと感謝から『かいこの一生』が生まれたこと、かいこが卵から成虫になるまでの簡単な紹介などが書かれていました。



心を込めてまじめに作られた商品だということが伝わってきました
息子が虫が好きになるまで私自身も知らなかったのですが、カイコって野生にいないんですよね。
公園や山でいくら探しても見ることができない虫です。
たまにカイコにそっくりなクワコという虫を見かけますが、このクワコを人間が生糸をとる目的で品種改良を重ねて家畜化したのがカイコといわれています。
要するに、カイコは人間に都合がいいように作った虫なのです。
カイコは羽はあるのに退化して飛ぶことができません。
人間に飼われないと生きていけない虫です。
それだけ聞くとなんだかかわいそうな気がしますが、このカイコによって私たちが住む日本は支えられてきた歴史があるんですよね。
中国大陸から伝わった養蚕業は、多くの方の尽力で日本で発展することに成功し、江戸時代には生糸は主要な輸出品となり、その技術を世界に広めるまでに成長しました。
私たちはカイコをはじめ、養蚕業に携わってきた方の恩恵を受けて、今を生きてます。
『カイコの一生』は、ただのウケねらいではなく、このようにカイコや養蚕業(絹産業)に尽力した方への感謝の思いが込められたチョコレートです。
『かいこの一生』はどこで買える?
『かいこの一生』を製造・販売している有限会社丸エイ食品は、養蚕業が盛んな群馬県にある会社です。
公式サイトによると、関越道・上信越道の各SA、県内の大手ホテル・旅館また、道の駅にて販売しているとのことです。
私が購入した、関越自動車道にある上里SA(上り)内の売店では、2025年8月の時点では販売されていました。
また、オンラインショップもありますので、遠方の方も買うことができます。



オンラインショップには、今回紹介した『かいこの一生』の他に、幼虫のみの詰め合わせ『お蚕様チョコレート』もあります
養蚕業が盛んな群馬県周辺を観光で訪れた際は、道の駅やSAなどで『かいこの一生』、『お蚕様チョコレート』をチェックしてみてくださいね。
養蚕業について学べる群馬県にある『富岡製糸場』はこちらで紹介しています


まとめ
虫好きの子向けのお菓子はたまに見かけますが、おまけのフィギュアメインのものだったり、何か笑いをとるためのおもしろグッズ的な位置づけのものがほとんどだったりします。
今回紹介した『かいこの一生』を購入した時点では、完全にビジュアルのインパクトで「おもしろい!」と思って購入したのですが、同梱されている商品についてのお手紙を読んで、商品開発に真摯に取り組んできた思いを感じました。
このような企業の思いや努力を感じることで、より一層おいしく感じるものですよね。
それでいて、やっぱり他にはないおもしろい商品でもあります。
おもしろい群馬みやげを探している方や、虫好きの方へのお土産選びの参考にしてみてくださいね。